JABEE

JABEEについて

JABEE

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日本技術者教育認定機構(JABEE)は、大学や高専等の高等教育機関が行う技術者教育プログラムを国際的水準で評価認定する機関で、日本の技術者教育の質保証体制を確立し、併せて国際的な同等生を確保することを目的として1999年11月に設立されました。そして、2005年6月には米国や英国等主要国が加盟し相互承認するワシントンアコードへの加盟が認められ、その結果JABEEにより認定された技術者教育プログラムの修了生は、加盟国の同一分野のプログラム修了生と同じ技術者として認められます。また、日本ではその修了生は技術士一次試験が免除されて直ちに「修習技術者」となり、最短でその4年後に「技術士」になることができます。
そのため、多くの教育機関でJABEE認定に向けた取り組みがなされており、JABEE審査がスタートしたこの6年間で346のプログラムが認定され、そのうち高専は66プログラムが認定されました。特に高専の場合は、全ての高専が認定に向けて急速に動いており、ここ数年でそれも達成される勢いです。本校も2001年末にJABEE対応検討委員会を設置し、専攻科と本科4、5年のカリキュラムによって構成される技術者教育プログラム「複合型もの創り工学」を設定して2004年度に審査を受け、見事認定されました。これは2005年3月の専攻科修了生より適用され、今後は本校の専攻科修了生は全員が認定されることになります。
本プログラムは、グローバル化した社会における高度化、複合化した工学分野の諸問題を解決して「もの創り」を行うために、機械、電気電子、物質の各専攻の深い専門性を養いつつ、他の専門分野も学習する複合的な教育を行うことにより、複眼的視野を有した実践的な世界に通用する「もの創り技術者」を育成するものです。
以上のように、本校では、JABEEを通して常に教育改善に取り組み、日本のみならず世界に通用する有用な技術者教育に取り組んでいます。

 

「技術者教育認定制度」とは

 

logo.gif  大学などの高等教育機関の技術者教育プログラムを、外部機関として専門的、中立かつ公平に評価し、国際水準や社会的要求に適合する内容とレベルの教育が実施されている事を専門認定する制度です。日本技術者教育認定機構(JABEE : Japan Accreditation Board for Engineering Education)は、技術系学協会や産業界と密接に連携しながら、技術者教育プログラムの審査・認定を行う非政府団体です。日本を代表する技術者教育認定団体としてワシントン協定に加盟しています。

*JABEEは登録商標です。
参照:JABEEホームページ http://www.jabee.org/

JABEEとは

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JABEEとは

 

JABEEはJapan Accreditation Board for Engineering Educationすなわち日本技術者教育認定機構の略称です。これは1999年11月19日に設立され,技術系学協会と密接に連携しながら技術者教育プログラムの審査・認定を行う非政府団体です。日本技術者教育認定制度とは,大学など高等教育機関で実施されている技術者教育プログラムが,社会の要求水準を満たしているかどうかを外部機関が公平に評価し,要求水準を満たしている教育プログラムを認定する専門認定 (Professional Accreditation) 制度です。

(http://www.jabee.org/より) 詳しくはこちら

JABEE基準(技術者教育プログラム認定審査)

JABEEによる技術者教育プログラムの認定審査は,下記の項目を含む自己点検書の評価と実地審査によってなされます。[日本技術者教育認定基準(2004年度版2003年11月25日理事会承認)より

JABEE基準

 ・ 基準1 学習・教育目標の設定と公開
 ・ 基準2 学習・教育の量
 ・ 基準3 教育手段
 ・ 基準4 教育環境
 ・ 基準5 学習・教育目標達成度の評価
 ・ 基準6 教育改善
 ・ ワシントンアコード
 ・ JABEEと学生の将来について

基準1 学習・教育目標の設定と公開

(1) 自立した技術者の育成を目的として、下記の(a)-(h)の各内容を具体化したプログラム独自の学習・教育目標が設定され、公開されていること。また、それが当該プログラムに関わる教員及び学生に周知されていること。

 

 (a) 地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養
 (b) 技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者が社会に対して負っている責任に関する理解(技術者倫理)
 (c) 数学、自然科学および情報技術に関する知識とそれらを応用できる能力
 (d) 該当する分野の専門技術に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力
 (e) 種々の科学、技術および情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力
 (f ) 日本語による論理的な記述力、口頭発表力、討議等のコミュニケーション能力および国際的に通用するコミュニケーション基礎能力
 (g) 自主的、継続的に学習できる能力
 (h) 与えられた制約の下で計画的に仕事を進め、まとめる能力

 

(2) 学習・教育目標は、プログラムの伝統、資源および卒業生の活躍分野等を考慮し、また、社会の要求や学生の要望にも配慮したものであること。

 

基準2 学習・教育の量

(1) プログラムは4 年間に相当する学習・教育で構成され、124 単位以上を取得し、学士の学位を得た者を修了生としていること。
(2) プログラムは学習保証時間(教員等の指導のもとに行った学習時間)の総計が1,800時間以上を有していること。さらに、その中には、人文科学、社会科学等(語学教育を含む)の学習250 時間以上、数学、自然科学、情報技術の学習250 時間以上、および専門分野の学習900 時間以上を含んでいること。

基準3 教育手段

 

3.1 入学および学生受け入れ方法

(1) プログラムの学習・教育目標を達成するために必要な資質を持った学生を入学させるための具体的な方法が定められ、学内外に開示されていること。また、それに従って選抜が行われていること。
(2) 学生のプログラムへの登録を共通教育等の後に決める場合には、入学時からの学習・教育が審査の対象となることを考慮して、プログラム履修者を決める具体的方法が定められ、当該プログラムに関わる教員及び学生に開示されていること。また、それに従って履修者の決定が行われていること。
(3) 学生をプログラム履修者として編入させる場合には、その具体的な方法が定められ、学内外に開示されていること。また、それに従って編入が行われていること。

 

3.2 教育方法

(1) 学生にプログラムの学習・教育目標を達成させるようにカリキュラムが設計され、当該プログラムに関わる教員及び学生に開示されていること。また、カリキュラムでは各科目とプログラムの学習・教育目標との対応関係が明確に示されていること。
(2) カリキュラムの設計に基づいて科目の授業計画書(シラバス)が作成され、当該プログラムに関わる教員および学生に開示されていること。また、それに従って教育が実施されていること。シラバスでは、それぞれの科目ごとに、カリキュラム中での位置付けが明らかにされ、その教育の内容・方法、達成目標および成績の評価方法・評価基準が示されていること。
(3) 授業等での学生の理解を助け、勉学意欲を増進し、学生の要望にも対応できるシステムが在り、その仕組みが当該プログラムに関わる教員及び学生に開示されていること。また、それに関する活動が実施されていること。
(4) 学生自身にも、プログラムの学習・教育目標に対する自分自身の達成度を継続的に点検させ、その学習に反映させていること。

 

3.3 教育組織

(1) プログラムの学習・教育目標を達成するために設計されたカリキュラムを、適切な教育方法によって展開し、教育成果をあげる能力をもった十分な数の教員と教育支援体制が存在していること。
(2) 教員の質的向上を図る仕組み(ファカルティ・ディベロップメント)があり、当該プログラムに関わる教員及び学生に開示されていること。また、それに関する活動が効果的に実施されていること。
(3) 教員の教育に関する貢献の評価方法が定められ、当該プログラムに関わる教員及び学生に開示されていること。また、それにしたがって評価が実施されていること。
(4) カリキュラムに設定された科目間の連携を密にし、教育効果を上げ、改善するための教員間連絡ネットワーク組織があり、それに関する活動が実施されていること。

 

基準4 教育環境

 

4.1 施設、設備

(1) プログラムの学習・教育目標を達成するに必要な教室、実験室、演習室、図書室、情報関連設備、自習・休憩設備および食堂等が整備されていること。

 

4.2 財源

(1) プログラムの学習・教育目標を達成するに必要な施設、設備を整備し、維持・運用するのに必要な財源確保への取り組みが行われていること。

 

4.3 学生への支援体制

(1) 教育環境に関して、学生の勉学意欲を増進し、学生の要望にも配慮するシステムがあり、その仕組みが当該プログラムに関わる教員、職員及び学生に開示されていること。また、それに関する活動が実施されていること。

 

基準5 学習・教育目標達成度の評価

(1) シラバスに定められた評価方法と評価基準に従って、科目ごとの目標に対する達成度が評価されていること。
(2) 学生が他の高等教育機関等で取得した単位に関して、その評価方法が定められ、それに従って単位互換が実施されていること。編入生等が編入前に取得した単位に関しても、その評価方法が定められ、それに従って単位互換が実施されていること。
(3) プログラムの各学習・教育目標に対する達成度を総合的に評価する方法と評価基準が定められ、それ
に従って評価が行われていること。
(4) 修了生全員がプログラムのすべての学習・教育目標を達成していること。

基準6 教育改善

6.1 教育点検システム

(1) 学習・教育目標の達成度の評価結果等に基づき、基準1-5に則してプログラムを点検する教育点検システムがあり、その仕組みが当該プログラムに関わる教員に開示されていること。また、それに関する活動が実施されていること。
(2) 教育点検システムは、社会の要求や学生の要望にも配慮する仕組みを含み、また、システム自体の機能も点検できるように構成されていること。
(3) 教育点検システムを構成する会議や委員会等の記録を当該プログラムに関わる教員が閲覧できること。

 

6.2 継続的改善

(1) 教育点検の結果に基づき、基準1-6に則してプログラムを継続的に改善するシステムがあり、それに関する活動が実施されていること。

ワシントンアコード

技術者教育の国別の認定システムとは別に,技術者教育の質的同等性を国境を越えて相互に承認し合う協定,いわゆるワシントンアコードが1989年に締結されました。
最初はアメリカ,イギリス,カナダ,オーストラリア,ニュージーランド,アイルランドの六カ国を代表する技術者教育認定団体が協定を結び、1995年に香港、1999年に南アフリカが加盟し、日本のJABEEは2005年6月に加盟が認められました。現在ドイツ、シンガポール、韓国、台湾が暫定加盟しており、ロシアや中国が加盟準備を進めています。

JABEEと学生の将来について

審査対象となるのは、高専の場合、本科4,5年生と専攻科で、教育目標と学生の達成度、教育・自己学習の量等が審査されます。教育プログラムが審査に合格すると、卒業する学生は、技術者としての質の高さを国際的に保証されたことになります。
学生にとって、JABEE認定の教育課程を修了することは、技術者として仕事をする上で有意な要件と言えます。