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冬の日の出

 冬至の頃,日本列島付近がどのように日の出を迎えるか考えてみましょう。
 ここに掲載した画像は『FLand-Ale日本世界地図ver.3.65』で作成しました。いずれも,正射図法です。


 ここに示す図は,太陽から見た地球を想定しています。したがって,見えている部分は日光の当たっているところ,すなわち,昼の部分と考えてください。
 地球は東(北極上空から見ると,反時計回り)に回っているので図の左側の部分が朝を迎えたばかりのところです。
 同様に,右側の部分は夕方,間もなく日没を迎えるところです

冬至の朝 全体

日本時間 9:00

 冬至の頃,太陽は地球の南回帰線上を真上から照らします。
 この図は,経度180度の北回帰線上を中心に描いてあります。従って,日本時間午前9:00です。
 図の外周近辺は,地表面を横から見ているようなものですから,形が正確に描けていません。
 夏の日の出の図と比較してみてください。南半球のオーストラリアが夏になること,シベリア付近が太陽の熱で暖められることなどほとんど期待できないこと,わかりますよね。

夏の日本の夜明けと比較する

 次に,時間を追って,日本列島付近の拡大図を見てみましょう。夏の日の出と様子が違うことをしっかり理解してください。

7:40冬至 西経160度 九州西部でも,既に日の出を迎えている頃です。しかし,画像を見ても日本列島が本当に描いてあるかどうか,判読が難しいですね。東北から南西方向に配列する日本列島,千島列島や琉球列島を含めて考えても,太陽の高さはどこも似たようなもの。この図だけからでは分かりにくい部分を次の図から想像して下さい。
8:20冬至 西経170度 日本列島の形,斜め横の浅い角度から眺めた状態です。この部分だけを見ても,日本列島には見えないでしょうね。この細長い帯状の陸地,想像力を働かせれば,ほら,日本列島に見えてきたでしょ。
9:00冬至 経度180度 既に台湾や中国大陸の華南が判読できます。夏には,日本列島が夜明けを迎えしばらく時間が経つと,北海道の東西幅がすぐ広がってくるのですが,冬の場合,いつまで経っても北海道は細長い島のまま描かれている(すなわち,太陽高度が高くならない)ことが読み取れますか>
9:40冬至 東経170度 これらの図を見て,緯度の高い地域へは,太陽のエネルギーがたくさん降り注がれることはない=高緯度地域は寒い,ということが感じて欲しいものです。


まとめ

 昼(太陽の光が当たっているところ)と夜(影の部分)の境界を,冬の夜明けの部分について見ると,その境界は日本列島の主軸が走る北東−南西方向に沿うようなかたちになっています。したがって,北海道でも,沖縄でも,冬(冬至に近い頃)は,日の出の時刻があまり違わないのです。

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