構成メンバー
- 教 授 : 森川 浩次
- 講 師 : 西山 健太朗
研究内容
- 小型減速機用歯車の歯面ラッピングに関する研究
- 歯車歯面の高能率仕上げに関する研究
- EPS材料の疲労寿命評価
- 特殊熱処理歯車の負荷能力に関する研究
- 表面処理が自動車用トランスミッション歯車の負荷能力に及ぼす効果
機械工作とは
みなさんが日常生活において利用している機械はいったいどのようにして作られているのでしょうか。たとえば、乗り物であれば自転車・自動車・航空 機・電車・船、家庭にあるものであればテレビ・電話・冷蔵庫・洗濯機・パソコンなどの作り方を知っていますか。このような機械は数多くある部品からできて いますね。さらに、その部品一つ一つは様々な作り方(これを機械工作法と呼びます)を利用しています。自動車のボディであれば、薄い鉄の板(鋼板)を 800tもの力を持ったプレス機で圧縮してボディの形にしますし、携帯電話のボディであれば、溶けたプラスチックを型(金型)に押し込んで形を整えます。 それでは、なぜそれぞれの部品についていろいろな工作法があるのでしょうか。それは「短時間で、簡単に、安く」ものを作るためです。ものを作るという歴史 は、紀元前から行われ、最も良い方法を探して研究が行われてきました。その結果として、私たちは便利な機械を利用して豊かな生活を誰もが営むことができる ようになったのです。
機械工学科工作部門は、機械工作法についての研究を行っています。現在行っている研究内容は、環境にやさしく短時間で歯車を加工する研究、鏡のように滑ら かな表面を持つ歯車を作る研究、永久に壊れない歯車を作る研究、自動車のステアリングシステムに関する研究、熱に強いプラスチックの加工についての研究な どを行っています。また、新開発の加工法で作られた歯車などの試験片は、厳しい条件のもとで耐久性実験をすることにより、高い性能が得られたかどうか調査 します。そして、これらの研究成果は学会における発表にとどまらず、実際にみなさんが利用している機械を作るときに利用されています。
どうですか。機械工作法に興味が湧いてきましたか。ものづくりの第一歩、それはあなたの興味しだいです。
図2 コンピュータ制御歯車加工機(CNCホブ盤)