構成メンバー
- 准教授 : 松山 史憲
研究内容
混相流の研究
混相流(multiphase flow)とは,複数の物体(相)が混ざり合って流動する現象のことです。
例えば、皆さんは船が通った後にできる白い波をよく見るでしょう。これは気体(=気相)と液体(=液相)が混じり合って流れる混相流の一つです。波が白く見えるのは,海水中に小さな空気泡がたくさん混じっているために白く見えるのですね。同様に白く見える現象として,公の噴水や渓谷の滝などがありますが,これも混相流です。
ここで研究の対象とするのは,このような自然界に見られるものではなく工業上のいろいろな装置,例えば火力発電所や原子力発電所はじめ,化学プラント装置,海水の淡水化装置,さらには家庭内のク-ラ-や冷蔵庫などの中で見られる混相流です。
それでは,なぜこの研究を行う必要があるのでしょうか。それは,混相流動現象がこれらの装置の性能や運転技術の向上あるいは安全の問題などと深く関係しているからです。
本校の5年生は卒業研究で,また専攻科の学生は特別研究で混相流の流動現象の未知なる事柄を明らかにするため,実験装置の製作や実験,デ-タの解析に日々一生懸命頑張っています。