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令和4年度

高専機構、産学官と連携した半導体人材育成を始動 ~九州地区を中心とする始動から全国展開へ~

2022年5月17日

 

独立行政法人 国立高等専門学校機構

熊本高等専門学校

佐世保工業高等専門学校

 

高専機構、産学官と連携した半導体人材育成を始動

~九州地区を中心とする始動から全国展開へ~

独立行政法人国立高等専門学校機構(以下、「高専機構」)は、半導体人材育成事業を開始します。 
高専機構では、産業界、大学等の教育機関、政府、地方自治体との連携により、全国すべての学科の国立高専生が半導体に関する様々な知識・技術を習得できる体制を構築し、半導体の製造から企画・応用利用までをカバーする半導体関連教育の実践に向けて、九州・沖縄地区の9高専を中心とする「半導体人材育成事業」に取り組んでいます。本事業の推進により、日本における半導体人材の育成への貢献(ボリュームゾーン人材とトップ人材の輩出)と、高専教育の高度化を目指します。

佐世保高専 中島校長の授業 熊本高専 クリーンルームでの実習の様子

 
■オール高専で、川上から川下までをカバーする半導体関連教育を実践

半導体関連産業を、材料サプライチェーンから半導体製造・品質管理、半導体設計までを「川上~川中」、AI活用・サービス提供などの新たな応用の創出や利用範囲の拡大(新たな付加価値等)などを「川下」にたとえ、オール高専で半導体関連産業の「川上から川下まで」の幅広い分野をカバーする半導体関連教育を実践します。

高専が育成する「半導体人材」
・研究開発志向人材 半導体関連技術の最新動向を踏まえて、半導体製造の全体を俯瞰し、最先端技術(新材料や新機能デバイス、新たな製造技術など)の研究開発に参画できる知識と研究基礎力を備えた人材
・実践的人材 半導体に関連する電気・電子工学の知識と技術を習得し、半導体関連の材料、デバイス、電気・電子回路、集積回路に関わる、製作/分析/評価の一部の工程の実務に携わることができる人材
機械系、材料系、情報系等のそれぞれの専門分野の技術に加えて、半導体製造に関する基礎知識を習得し、自身の専攻分野の知識と技術を半導体製造に応用できる人材

 
■九州地区を拠点に全国に展開

拠点校(熊本高専・佐世保高専)及び実践校(九州・沖縄地区の高専)を中心に、オンライン授業も活用し、半導体教育に取り組んでいる高専それぞれの強みとリソースを生かした高専連携による半導体教育を先行実施した後、新たな半導体教育の実施とともに、全国の高専に順次展開します。
 併せて、九州経済産業局が我が国の半導体産業基盤の強化を図ることを目的に設立した「九州半導体人材育成等コンソーシアム」に高専機構も参加し、九州地区の産学官の関係機関との連携強化を進めます。
 
 
■産業界との連携
産業界における半導体人材ニーズ・スキルの集約・明確化とともに、相互の教育研究設備の共同利用・利用提供や人的交流(実務家教員派遣、出前授業実施など)等を通じて、ニーズに即した教育内容の充実・強化を図っていきます。
本事業とも関連して、産業界との連携による取組の一つとして、SIIQ(九州半導体・エレクトロニクスイノベーション協議会)による出前授業「半導体工学概論」を開始しました。この授業では、熊本高専(専攻科生)と佐世保高専(本科4年生、専攻科生)の学生を対象に、SIIQ会員企業から派遣される講師による最先端の半導体関連産業の現状や実用例、製造技術等について教授し、学生が習得した技術を社会で生かしていくことを目指します。
 
 
■国立高等専門学校機構 理事長 谷口 功  コメント

半導体は、今日、社会の基盤的なデバイスとして身の回りの製品はじめ社会のあらゆるところに浸透しています。関連する製品や産業は極めて広大な裾野を持ち、社会や経済の存立基盤となっています。一方で、半導体製造やその活用を取り巻く国際的な状況は急激に変化しています。その中で、かつてシリコンアイランドと言われた九州地域に半導体産業の復興と新展開を担う半導体生産拠点の再構築の動きが急速に進められています。
この状況に鑑みて、15歳からの5年一貫教育で「現場力」を持ち、「実践的」で、かつ「創造的」な若い俊英を社会の高度人財(社会のお医者さん:Social DoctorでありInnovatorと説明しています)として輩出してきた高等専門学校(高専)では、学術の基礎から応用を基盤として、さらに社会実装へと繋げる力量を持つ人財育成を進めています。このユニークな高等教育機関としての高専は、4月から半導体関連の教育内容を「見える化」しながら、半導体に関連した幅広い分野(製造法はもとより、基盤となる材料、多様な応用分野を含めて)に対応できる人財育成を始めています。全国的な展開をも見据えた中で、まずは九州・沖縄地域の高専が一丸となって、長期的な視野に立って、かつスピ―ド感を持って幅広い半導体関連産業を先導する人材の育成に取り組みます。
今後も、産業界との連携はもとより、産学官や地域と一体となって社会の発展を担う人材育成を進めてまいります。
 
 
■熊本高等専門学校 校長 髙松 洋 コメント

昨年11月の台湾企業(TSMC)の熊本県菊池郡菊陽町への進出発表を機に、半導体人材育成への期待が急速に高まってきました。しかし、半導体産業には,半導体の回路設計から製造、さらにはその利用まで様々な人材が必要です。しかも、これからの日本の半導体産業の発展には、世界の先を行く新しい技術開発をリードする人材が不可欠です。そこで、高専では、大学院に進学して専門性の高い研究開発に資する人材と卒業後に製造現場で実務に携わることのできる実践的人材の両方を分野に応じて育成していこうと考えています。まずは、佐世保高専と協力しながら先行して半導体に関する教育を導入し、その後、九州・沖縄の高専に拡げていく計画です。そのため、九州・沖縄の9高専で構成される第5ブロックと呼ばれるグループで半導体人材育成校長会議を立ち上げ、ブロック内連携もスタートしています。
シリコンアイランド九州の復活に向けた人材育成には、実習などの実践教育と地域連携が不可欠だと考えています。そのためには上述の高専間連携はもとより、大学や地方自治体および企業との様々な実質的な連携が必要です。多くの関係者の皆様のご協力とご支援をよろしくお願い申し上げます。
 
 
■佐世保工業高等専門学校 校長 中島 寛 コメント

私は、九州大学で一貫して「半導体デバイス」の研究・教育に携わってきました。これまでの経験を活かし、高専での「半導体人材育成」に尽力したいと考えています。
近年、デジタル化やグリーン化の流れもあり、半導体需要が大きく拡大しており、半導体は民間事業の枠を超え、国家事業としてその確保に取り組むほどの戦略的物資となりました。九州においても、TSMC社が熊本県に進出されるなど、半導体関連企業の投資が相次いでいます。
この状況を踏まえ、高専機構においても、半導体人材育成について具体的な人材像を整理し、それに基づいた人材育成プログラムを作成して半導体教育を実施します。具体的には、4月から熊本高専と本校が先行して、半導体関連企業と連携しながら、様々な授業(出前授業、インターンシップ、半導体関連実習等)を実践します。オンライン配信を活用しつつ、全高専への展開も検討していきます。
半導体関連産業は、裾野が広く、今後も発展が見込まれる分野です。九州・沖縄地域、ひいては我が国の半導体人材育成と半導体産業の発展に寄与したいと考えています。
 
 
■高等専門学校( 高専 )とは?
高等専門学校は、15歳からの5年一貫教育(商船学科は5年6カ月)により、実践的・創造的技術者を養成することを目的とした高等教育機関です。現在、全国に国立51、公立3、私立3の高専があり、全体で約6万人の学生が学んでいます。
 
 
■独立行政法人国立高等専門学校機構について(URL:https://www.kosen-k.go.jp/
社会が必要とする技術者を養成するため、中学生の卒業生を受け入れ、5年間一貫の技術者教育を行う高等教育機関として、現在、全国に51の国立高等専門学校(高専)を設置しています。
高専のカリキュラムは、実験・実習を重視した専門教育を早期段階から行う事により、20歳の卒業時には大学と同程度以上の知識・技術を身につけるものとなっています。卒業生は日本の産業や社会の発展を担う中心的な役割を果たし、ものづくり大国である日本を支えています。
 
 
■熊本高等専門学校について(URL:https://kumamoto-nct.ac.jp/
2つのキャンパス(合志市・八代市)に6学科・2専攻(専攻科)を有し、ICT 技術を共通基盤とし、電子情報系と融合・複合工学系分野を特徴とする高等教育機関であり、高度の知識・素養とともに、国際的に通用する実践的・創造的技術者の育成と科学技術による地域社会への貢献を使命としています。
 
 
■佐世保工業高等専門学校について(URL:https://www.sasebo.ac.jp/
1962年に国立高等専門学校の第一期校として九州地区ではじめて設立されて以来半世紀を超え、およそ8000名超の卒業生が国内外で活躍する伝統ある高専です。4学科・1専攻(専攻科)を有し、本科では創造性と実践力に富むとともに、豊かな教養と人間性、国際性を備えた、社会に貢献できる人の育成、また、専攻科(複合工学専攻)では、さらに高度な専門教育と研究活動とともに、他分野の専門的基礎や一般教養科目も学び、複眼的視野を身につけた国際的に通用する高い能力の技術者を目指します。
 
 

本件に関するお問い合わせ先
(国立高等専門学校機構)

独立行政法人 国立高等専門学校機構
本部事務局部長(学務担当):佐藤

TEL:042-662-3226 FAX:042-662-3175 
E-mail:kyoiku(at)kosen-k.go.jp
※(at)は@に置き換えて下さい

令和4年度

名誉教授称号授与式を挙行しました

令和4年5月12日(木)本校校長室において、名誉教授称号授与式を行い、佐世保工業高等専門学校名誉教授称号授与規程に基づき、牧野一成 元基幹教育科教授へ名誉教授の称号を授与しました。

 

令和4年度

寄附金贈呈式及び感謝状贈呈式を開催しました

株式会社 亀山電機(代表取締役会長 北口功幸)様から、本校の教育や研究活動に役立ててもらいたいと寄附の申し出があり、令和4年5月12日(木)本校において寄附金贈呈式及び感謝状贈呈式を執り行いました。

初めに、北口様から贈呈に際して高専生時代の思い出を交えた挨拶があり、その後、中島校長へ寄附金の目録が贈られました。また、寄附金贈呈式後には、長年にわたる本校の教育研究への御貢献に対して、感謝状を贈呈いたしました。

平成27年から本校の教育、研究活動に対して毎年御寄附いただいており、厚く御礼申し上げます。
本校としましては、御寄附の趣旨に沿って活用させていただくとともに、EDGEキャリアセンターの活動にも役立てたいと存じます。
 

株式会社亀山電機 北口会長ご挨拶
本校中島校長謝辞
目録の手交 感謝状の贈呈
記念撮影(1列目右から)亀山電機 北口会長、中島校長

令和4年度

外部講師による「半導体工学概論」の授業が行われました!

令和4年5月10日(火)に『半導体工学概論』の第4回目の授業が行われました。

本科目は令和4年度スタートの新設科目であり、特徴として、全15回のうち9回で外部講師の先生による授業を受けることができます。この日は外部講師のトップバッターとして、SIIQ(九州半導体・エレクトロニクスイノベーション協議会)コーディネーターの松尾伸也先生に「半導体デバイスの実用例Ⅰ:ディスクリート」の授業を行っていただきました。

授業では、ディスクリートと呼ばれる個別半導体の種類や実用例について、スライドや動画を使ったわかりやすい説明や私たちの身の回りにある製品での実用例などをお話いただきました。

授業を受けた学生のアンケートでは

・基礎的な半導体部品の動作についてしっかりと学べたので良かった
・半導体がこんなに日常で利用されているとは思わなかった
・半導体がどんなところで使われているかを考えたことがなかったので考える機会ができて良かった

といった新しい気づきを得た回答などもありました。

 

専攻科入試情報

令和5年度専攻科入学者選抜試験における追試験の実施について

 

令和5年度専攻科入学者選抜試験における追試験の実施について

佐世保工業高等専門学校長

 

 新型コロナウイルス等の感染症等を理由として、本試験(推薦:5月21日(土)、学力前期:6月25日(土)、学力後期:実施が決定した場合、その期日)を受験できなかった場合の対応として、以下に該当する者は、追試験を実施します。
 該当する場合は、本試験当日の8時30分までに下記連絡先に連絡してください。

学校保健安全法施行規則(昭和 33 年文部省令第 18 号)第十八条に定める感染症に感染し、本試験を受験できない者
新型コロナウイルス感染症に罹患している疑いがあり、本試験を受験できない者
上記について証明するものとして、別紙「追試験受験申請書」に医療機関等の受診記録(領収書・薬袋等)を添えて提出してください。
追試験の日程及びその他試験に係る諸事項については、申請書を受理後、御連絡いたします。

 
追試験受験申請書

<連絡先>
佐世保工業高等専門学校学生課(入試担当)
TEL:0956-34-8428
E-mail:nyusi(at)sasebo.ac.jp
※(at)は@に置き換えて下さい



 

令和4年度

【国際交流】本校留学生が国際交流ハイキングに参加しました

本校留学生が国際交流ハイキングに参加しました。

「第5回国際交流ハイキング~吉井、五蔵の春満喫~」
(佐世保市「英語で交わるまちSASEBOプロジェクト」)

1.日時:令和4年4月24日(日)  出発10:30 終了14:30
2.集合場所:吉井町・乙石尾公民館
3.コース:乙石尾公民館 → 吉井砕石場 → 五蔵池(昼食) → 乙石尾公民館
4.定員:日本人(市内高校生、高専生)12名、外国人(ALT等)10 名

 

令和4年度

電気電子工学科の研究活動が、A-STEP成果集に掲載されました

電気電子工学科 柳生義人准教授の研究(ジャンボタニシをやっつけろ! -工学的手法による防除法の開発-)が、独立行政法人科学技術振興機構のA-STEP成果集(2022年3月版)に掲載されました。

A-STEP成果集への掲載は、高専初になります。

本研究は、柳生准教授が研究開発した「水田作物に被害を与えるジャンボタニシを電気で集め、超音波で殺傷する防除技術」を実験用水田にてフィールド・テストを行い、実用化に向けて検討するものです。

 

独立行政法人科学技術振興機構 A-STEP成果集(2022年3月版)  32ページ参照
URL : https://www.jst.go.jp/a-step/seika/index.html

※A-STEPは、大学・公的研究機関等で生まれた科学技術に関する研究成果を国民経済上重要な技術として実用化することで、研究成果の社会還元を目指す技術移転支援プログラムです。

令和4年度

【EDGE活動】本校学生が「高専ワイヤレスIoTコンテスト2021(WiCON2021)」において最優秀賞(総務大臣賞)を受賞しました!

<大会名>

高専ワイヤレスIoTコンテスト2021(WiCON2021)

<受賞名>

最優秀賞(総務大臣賞)

<チーム名>

KIKUTAKE FAMILY(佐世保工業高等専門学校)

<受賞題目>

長崎発赤潮発生状況共有サービス

<受賞学生>

電子制御工学科 5年 菊竹 花音
電子制御工学科 5年 桃田 碧惟
※学科・学年は採択時(令和3年6月)のものです。

<指導教員>

坂口 彰浩 教授、兼田 一幸 教授

<コンテストの概要>

総務省では、電波の有効利用を図りつつ、IoT分野における若手人材の育成及び利活用の推進を目的として、「高専ワイヤレスIoTコンテスト2021(WiCON2021)」を開催しました。
今般、同コンテストで実証実験を実施した12件の案件の中から、有識者による厳しい審査の結果、最も優れた成果として、本校の学生が総務大臣賞を受賞いたしました。
なお、本校からは、同チーム以外にも2チームが実証実験を実施しており、ローカル5Gビジネス大賞、自然共生推進大賞をそれぞれ受賞しております。

 

※本校の学生の受賞については、総務省のウェブサイトでも紹介されています。
(総務省ウェブサイト)
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban09_02000433.html

(結果一覧)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000811586.pdf

 

※高専ワイヤレスIoTコンテストのウェブサイト
https://kosen-iot-contest.jp/

 

令和4年度

令和4年度新入生オリエンテーションを実施しました

令和4年4月15日(金)、16日(土)の両日、本校及び長崎県立佐世保青少年の天地において、”新入生オリエンテーション”を実施しました。

この事業は、「新入生が本校への理解を深め、高専の「学生」として相応しい規範や態度を学ぶことにより、正しい生活習慣を身につけ、高専5年間の学習意欲を高める。また、学生相互及び教職員や学生会役員との親睦を深めることにより、高専生活に慣れ、有意義な高専生活を送るための土台を築く。」ことを目的として実施しているものです。

1日目の学校での教務主事等の講話には緊張した表情で参加した新入生でしたが、青少年の天地へ移動してクラスワークや夕食後の学生会による学校行事の説明、校歌指導といったプログラムが進むにつれ、緊張もほぐれていったようです。

2日目は野外活動で、班のメンバーで協力しておいしいカレーを自炊しました。楽しそうに活動する姿からは、当初の目的を十分に達成した様子が伺えました。

 

令和4年度

長崎県警より感謝状をいただきました

本校が実施している「学生によるサイバーセキュリティボランティア活動」が評価され、長崎県警察本部より感謝状をいただきました。

本活動は、長崎県警から正式な委嘱状を受けた学生が講師となり、県内の小中高校などでサイバーセキュリティに関する講義やデモンストレーションを実施します。平成29年2月から令和4年3月までの期間に延べ170名の学生が参加し、19件の講演を行いました。
講演先の依頼に合わせて学生が講義内容を検討し、説明スライドを作成します。また、寸劇の企画・実演や漫画作成、デモンストレーション用のアプリ開発を行う場合もあります。
今後もボランティア学生と一緒にサイバーセキュリティ意識の向上と児童被害防止に貢献できるよう努めて参ります。

記念撮影
(左から、前田教授、中島校長、手島准教授)