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平成21年度以前

一般教養講座「哲学カフェ」(言葉って何?)

 平成17年10月2日、佐世保市光月町のイタリアンレストラン「Portofino」にて、佐世保で、長崎で、そして九州で(?)はじめての「哲学カフェ」を開催しました。進行役(ファシリテーター)は、本校一般科目哲学科助教授の川瀬雅也が担当しました。

  「哲学カフェ」とは、哲学的なテーマを、哲学の専門用語を使わずに、日常的な言葉で話し合い、対話を通して、考えを深めたり、視野を広げたりしようという場です。しばしば、喫茶店やレストランを会場にして、お茶を飲みながら気楽に話し合いをします。
  第一回目になる今回のテーマは「言葉って何?」。 この奇抜で、目新しく一味違った催しに、三人の方が参加してくれました(申込者は五名)(主催者側世話人二名も参加)。ヨーロッパやアメリカでは盛んに行われていますが、日本ではまだまだ少ししか行われて いない企画のため、参加者は少数でしたが、実に実りある話し合いが持たれ、笑いも交えながら、楽しく、 しかも、真剣な雰囲気で、二時間があっという間に過ぎてしまいました。
 私たちは普段、いつでも「言葉」を使っていますが、その「言葉」について立ち止まって考えてみる機会というのは実に少ないものです。この機会に「言葉」について意見や思いを語り合った結果、「言葉」の様々な局面が浮かび上がってきました。

「言葉は生き物だと言われるが、言葉の乱れを放置していいのか」
「言葉は、プロパガンダにも使われれ ば、人の心を癒す効果も持つ」
「声や文字に表れ、見えたり聞こえたりするのでない言葉、内面的な言葉が大きな力をもつことがある。
 ただ誰かのそばにいてあげるだけで、それが大きなメッセージにもなる」

「でも、言わなければ分かってもらえないこともある」
「身近な人に対してこそ、言葉を大切に扱いたい」
「言葉はコミュニケーションの一部であり、表情や身振りなどの他の手段によって補われるもの」・・・。

 当然、「これこそが言葉だ」という答えはありません。しかし、言葉についてだけで、こんなに話題があり、しかも、言葉がこんなに多様な局面をもつものだとは参加者も思ってもみなかったようです。参加者のみなさんには十分に満足していただけたようです。

「くつろいだ雰囲気で、思ったことを話せた」、「虚心にお互いの思いを述べられた」、「言葉について実に深く考えられた」などという感想をいただき、「哲学カフェ第二弾」への期待も寄せていただきました。