平成21年度以前

フォーラム2004プログラム

1.基調講演
  講師:九州大学大学院工学研究院航空宇宙工学部門 八坂哲雄教授
  題目:「容易になる宇宙へのアクセス-小型衛星と地方の台頭-」

<概要> 
  小型衛星と小型ロケットの開発が東大阪、北海道、さらに九州で具体化しつつあります。宇宙開発は膨大な資金と超高度な技術が必要であるとの認識がありますが、このような地域活動はこれまでの常識を覆して、宇宙へ容易に手が届くことになったことを意味します。
 一昨年2月に、国内の大学、高専が集まって、NPO「宇宙工学コンソーシアム」を作りました。この活動の中で、1kgの人工衛星CubeSatを東大、東工大の学生が作り、打ち上げました。北大ではハイブリッドという安全な小型ロケットを開発して、これの市販を始めました。このような大学等の学生による手作り活動が周辺地域に波及し、各地の産業活性化を目的にして地域の宇宙活動が盛んになったわけです。このような動きを概観し、特に九州域での活動を詳細に紹介します。

 

2.パネル討論会

 2-1.テーマ趣旨
 佐世保の地域活性化、特に、産業の活性化を産学官民が連携してどう進めるかについて、先進地域の事例を参考に討論する。

 

 2-2.パネリストテーマ発表  

(1) 北九州市(青柳氏)
  1960年代の深刻な産業公害の克服し、そこで培った環境に関する技術、ノウハウ、人材を活用し、北九州エコタウン事業など、環境関連の事業や活動を活発に展開している。その内容について紹介していただく。
(2) 飯塚市(松谷氏)
  「飯塚アジアIT特区」、新産業創出支援事業、新産業創出支援センター(e-ZUKA トライバレーセンター)開設など、新産業創出を積極的に推進しており、その活動が評価され、京都で開催された「第3回産学官連携会議」で表彰された。その内容について紹介していただく。
(3) 長崎県(小林氏)
  長崎県が地域の特性を活かして、今後どのような産業を育成しようとしているのか、特に長崎県北地域にフォーカスして、長崎県の施策について紹介していただく。
(4) 長崎県北地域企業(松井氏)
  長崎県北地域の企業の地域活性化や産業活性化への取り組み、および課題等について紹介していただく。
(5) 親和経済文化研究所(光冨氏)
  佐世保を中心とした長崎県北地域の経済活動の状況について、歴史的な経緯をふまえ統計データを用いて解析していただき、課題や今後の方向性について紹介していただく。
(6) 佐世保高専(下野)
  佐世保高専の地域連携や産学官連携の活動を紹介し、課題や今後の方向性について紹介する。

 

 2-3.パネル討論議題
 地域活性化、産業活性化、産学官民連携について
  ・先進地域の取り組み、 
  ・佐世保の過去と現在、 
  ・今後の方向性