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平成21年度以前

『牡鹿プロジェクト』 ~未踏の水中ダンジョンに挑む~ に参加しました。

2008年12月27日(土)、福岡県北九州市小倉南区平尾台カルストの牡鹿洞で行われた
『牡鹿プロジェクト』に、本校教員(2名);長嶋豊、真部広紀、
電気電子工学科5年生(3名);佐野裕次郎、堀部哲司、山下一真が参加しました。

牡鹿洞は照明が完備した観光鍾乳洞です。地下48mまで普段着で行けます。
最深部では小さな地下川がサンプ(洞窟水没部)の中に流れ込んでいます。
「水」のバリアが人間の進入を阻んでいるため、サンプの奥は前人未踏の領域として残されていました。
中がどうなっているのか?何があるのか?何処に続いているのか?謎のままでした。

そこで3年前に『牡鹿プロジェクト』を構想・立案しました。
牡鹿洞サンプのようなオーバーヘッド環境に対応できる小型の水中ロボットを
使用して調査をするというものです。
このプロジェクトのために電気電子工学科の卒業研究で開発されたロボットが「海猫」です。
何度も改良を繰り返し、操縦・運用を徹底的にトレーニングしました。
このプロジェクトは、牡鹿洞管理事務所のご厚意と、地元ケイビング団体「カマネコ探検隊」の
現地支援協力により実現しました。
本校の5名を含めた調査チームを結成し、牡鹿洞最深部に前進基地を設営。
浮力・浸水・スラスター・運動制御・照明・カメラ・画像録画機能のチェック。
システムオールグリーン、潜航開始!サンプは水中洞窟と判明しました。
誰も見たことがない水中のダンジョン。
調査チームの全員が人類初の目撃者です。
モニター画面に石筍・石柱が出現。
水中では成長しない2次生成物(鍾乳石)、サンプはかって水が少ない‘乾いた’洞窟だったのでしょうか。
さらに20m奥で未知の水面を発見!その上には空間部が広がっている可能性があります。
牡鹿洞サンプ(水中洞窟)の向こうには、
未発見の‘乾いた’洞窟が続いているのかもしれません。

本校は今後も新たな謎に挑戦していきます。次回の探検調査プロジェクトにご期待ください!