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卒業生の声

 

投稿日:2020年09月11日(金)

卒業生の声 ~第10期生 田中 章愛 様~

 

 

【ご経歴】

 

1997年 佐世保市立旭中学校 卒業

1997年 佐世保工業高等専門学校 電子制御工学科 入学

2002年 佐世保工業高等専門学校 電子制御工学科 卒業

2002年 筑波大学 第三学群工学システム学類 3年次編入

2004年 筑波大学大学院 理工学研究科入学

2006年 ソニー株式会社 入社 (配属 A3研究所)

2013年 スタンフォード大学訪問研究員 (1年間の社費留学プログラム)

2018年 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント

2018年 (配属 T事業企画室)

 

【こんな会社で頑張ってます】

 

ソニー入社以来、長くロボット開発や新規事業の立ち上げに関わってきました。

その集大成という気持ちも込めて、2016年より社内の仲間内で

社内スタートアップとして小型ロボットを使ってあそんだり

プログラミングもできるロボットトイ「toio」の企画・開発と製品化を開始しました。

2017年に対外発表を行い、2018年からは「プレイステーション」でおなじみの

ソニー・インタラクティブエンタテインメントに移って

「toio」の事業に関わっています。

2019年より一般発売を開始し、現在私はその商品企画のリーダーを担当しています。

「toio」はご家庭でロボットを使ったあびやプログラミングに

初めて触れあうロボットとして使っていただいているほか、

小学校での授業や高専・大学・企業などのワークショップ、

研究開発にも活用いただいています。

 

【高専受験を考えている皆さんへ】

〇なぜ高専を受験したいと思いましたか?

 

小学生の頃からテレビで「高専ロボコン」の中継をよく見ており

出場への憧れをもっていたことと、

将来ロボットやコンピューターを扱うようなもの作りの

エンジニアになりたいと考えていたことからです。

特に、16歳から大学のような専門的な授業や実習に触れられるという点は、

もの作りの腕を早く磨きたいという気持ちにとても響き、決め手になりました。

夏のオープンキャンパスのようなイベントで実際に訪問し、

具体的に自分がやりたいことができそうなイメージが

湧いたことも大きかったと思います。

また、実際的な面として就職や大学編入など進路にも安心感があったこと、

自宅からも比較的近く、寮が楽しそうなことなども念頭にありました。

 

 

〇高専に入学して良かったこところは?

 

2000年のNHK高専ロボコン全国大会に出場できた経験は一生の宝となっています。

ロボコンに限らず、机上ではない実践的な取り組みが多いこと、

手に職・スキル・肌感覚が身につく点は本当に通って良かったと思っています。

また、先生方がエンジニアや社会人経験のある方も多く、

社会と繋がっていることを感じながら勉学に励むことが

出来た点も良かったと思います。

そして何より、5年間同じクラスで切磋琢磨した一生の仲間・友人ができた事は

かけがえのないもので、今でもゆるやかに交流しています。

 

 

〇電子制御工学科の良かったところは?

 

入学前は、実は電子制御工学科では何を学ぶのか具体的にイメージがなく、

ロボットに関われれば嬉しい、というくらいの気持ちでした。

小中学生の頃から夏休みの工作にロボットを作っていたこともあり、

より本格的なロボットを作ってみたいという気持ちが強くありました。

 

卒業した結論としては、ロボット、プログラミング、制御工学、

システム工学など幅広く学ぶことができ、

実際にロボット開発に役立つ感覚が身についた点は本当に良かったと思います。

その後、大学に進学したり就職・留学した際も、

特に答えのない設計や課題解決が求められる分野では

高専時代に見聞きし触ったものの感覚があったおかげで

素早くキャッチアップし解決することができたと感じています。

 

年齢に関係なく、具体的に手を動かした数が多いというのは

もの作りに重要だと思います。

 

 

〇受験を考えている中学生にメッセージ

 

高専は独特のシステムと文化が構築されているため、

自分も受験の際に高専がどんなところなのか

親に理解してもらうのに時間がかかりましたが、

結論としては本当にかけがえのない経験と、

確かな腕やもの作り感覚を磨くことができました。

 

もの作りはデジタル化が進んでいますが、

その中でもやはり手を動かした数だけ身につく職人的な感覚も

まだまだ欠かせません。

中学生の段階で進路をある程度方向付けるのは

自分の経験でもプレッシャーの大きいものでしたが、

もの作りが好きであれば、「もの作りは楽しい」と思える経験ができる場はどこか

という観点で考えるのも一つかもしれません。

楽しいもの作りがたくさん出来る場の一つとして

ぜひ高専も考えていただければと思います。

 

先の読めない今の時代だからこそ、ぜひもの作りを楽しむ方々が

高専のような場からどんどん増えていくことを心から願っています。

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