機械工学科のお知らせ

卒業生の声  内村元紀さん

卒業生の声 新着ニュース

卒業生の声

何か自分の強みを一つ持とう! 

九州大学工学部 航空宇宙コース

内村元紀さん

―― 本日は佐世保高専・機械工学科を2021年3月に卒業しました、内村元紀さんにインタビューを行いました。よろしくお願いいたします!

よろしくお願いいたします!

<航空コースを選んだ理由と高専ライフ>
――なぜ航空宇宙コースを選んだのでしょうか?

私は、「はやぶさ2」が、小惑星リュウグウに着陸を成功させるニュースを見て、宇宙プロジェクトに関心を持つようになりました。なので、宇宙開発の研究をしている九州大学へ進学し、宇宙機ダイナミクスを研究していきたいと強く思うようになったのです。

――では高専で一番頑張ってきたことといえば、勉強でしょうか!?

実は私が高専で一番頑張ってきたことは筋トレです!毎日のように筋トレを重ね、トレーニングメニューを考えたり、苦しい減量にも取り組んだり、筋トレの大会にも出場をしたりしました。

卒業生の声

体育祭で演舞をした機械科の応援団

――内村さんにとって筋トレはなくては欠かせないものなのですね!筋トレをしてよかったことは何でしょうか?

いろいろありますが、編入学試験の面接のときに面接官の先生と話をする際、話のネタとして盛り上がったことですね。場の空気が和み、面接も有利に働いたと思っています。私は筋トレに限らず、自分の強み、自分が話しやすいもの、面接や日常のコミュニケーションなどでネタとしてとっつきやすいものを持っているほうがいいと思っています。なので、何か自分ならではのものを持つことをお勧めします。とりあえず筋トレはかなりお勧めです!話題になりますよ。

――なるほど、自分の強みを一つ持つことは重要なことなのですね!

筋トレをしながら高専時代に頑張ってきたことといえば、勉強面ではTOEICで最終的に815点を取ることができたことです。その後フィリピンの企業へ2週間インターンシップに行き、本校で初の海外インターンシップとなりました。現在クロスアポイント制で佐世保高専の教員となられている入江先生の『株式会社 ユウシステム』という会社です。英語を使いながら現地の人とコミュニケーションをとったり、プログラミングを使ってホームページをつくったり、様々苦労しましたが、とても実りのある2週間でした。また、長崎県の亀山電機ものづくりコンテストにも2度出場し、いずれも銅賞を受賞しております。

卒業生の声

フィリピンの株式会社 ユウシステムの社員の方々と食事会

――筋トレだけでなく充実した高専ライフを送ってきたのですね!

<なぜ機械工学科を選んだのか?>
――ところでなぜ本校の機械工学科を選んだのですか?

中学生のころ佐世保高専の学校説明会で思ったのは、機械科に入ると幅広く就職先・進学先を選べるなと感じたことでした。実際、機械科に入ってみてよかったのは3年生のときに『ものづくり実習』ができたことです。私たちは歯車減速機というものの設計と製作をクラスメイトと協力して成し遂げました。いまから振り返ってもあの授業はとても魅力的で、やっててよかった!面白かった!と思えるものでした。こういうものづくりの経験が得られた機械科を私はかなりお勧めしますね!

――設計から製作まで一通り学生自らが行い、実際にものを動かしてみる。ものづくりの魅力が感じられる授業ですよね!

卒業生の声

機械科の実習の様子。学生が自ら手を動かし加工を行う

<中学生と保護者の方々へ>
――この記事を見てくれている中学生へ何か機械科をアピールできることはありますか!?

はい!機械科には熱力学、流体力学、制御工学などの授業があり、今社会で動いているものの仕組みを知ることができたので、とても勉強になりました。たとえば熱力学で習うのは発電所で使われているタービンなどがどういう仕組みで動いているかがが知れました。単に数学や理科だけを習っていると何のためにやっているかわからなくなることもありますが、自分の知っている身近なものの仕組みと学問がリンクしていることを実感できるのは面白いですよね。

――子どものころから何気なく触れているものが「こんな仕組みで動いているのか!」とわかるとうれしいですよね!

はい!世の中便利になるにつれて中身の仕組みがわからないものがどんどん増えてきています。電流やプログラム、化学反応なども重要な工学の学問ですが、世の中で動いている機械の力学を理解したうえでそうした学問と触れ合うと、また新しく色々なことがわかってくると思います。そういうものづくりの基礎が学べるところが機械科の魅力だと思っています。

――中学生の保護者の方にも何かアピールポイントがあれば教えてください!

私は父がオープンスクールに行って、公開授業を見たことがあります。また実習工場の見学もしてみて、すごいいい学校だな、自分が戻れるとしたら、ここに行きたいな、と言っていたので、このような理由から佐世保高専の機械科を選びました。なので、実際に佐世保高専に来て体験してみてほしいと思います。

――中学生に何かアドバイスはありますか?

皆さんの中には進路はまだ考えきれていないという人もいると思います。この高専ではいろんな経験ができると思いますし、5年間の中で、自分のしたいことを見つけて最終的に大学へ進学するにせよ、企業へ就職するにせよ、後悔しないような選択を高専でしてほしいと思っています。高専は選んで後悔はしない場所ですので、ぜひ志願してみてください!

卒業生の声

佐世保高専機械科の内村君とクラスメイト