令和6年11月13日(水)の4限目に、本校第一体育館で卒業生講話を開催しました。
今回は1~3年生を主な対象としましたが、高学年の学生も聴講を希望し、多くの学生が参加しました。
講 師 | 高尾 慶二氏(高知酒造株式会社、電気工学科第14期生) |
演 題 | 「カメラ付き携帯電話」誕生秘話2024年版 |
高尾慶二氏は「写メール」の開発者として広く知られ、本年初めに放送された「プロジェクトX」にも出演されました。
本校を卒業後、豊橋技術科学大学に編入し、その後、マツダにてカーナビなどの技術開発に携わりました。その後、東京デジタルホン(現ソフトバンク)に出向し、Vodafoneのケータイ1号機の開発を担当。2000年には、世界初のカメラ付き携帯電話を開発されました。
また、2014年にはシャープと共同開発した写メール1号機が国立科学博物館の未来技術遺産に登録され、2016年には日本カメラ博物館から「カメラ発信文化を築いた偉人」として認定されるなど、数々の功績を残されています。
今回の講話では、「写メール」開発の秘話をはじめ、就職活動や会社での経験、研究への取り組みなど、卒業後から現在に至るまでの貴重な経験を語っていただきました。技術者を目指す学生にとって非常に参考になる内容で、学生たちは熱心に耳を傾けていました。
講演の中で特に印象に残ったメッセージをご紹介します
「カメラ付き携帯は、写真を撮るためではなく、感動を共有するために開発した」
「準備をしている人にのみチャンスがやってくる」
学生の感想(一部抜粋)
・たくさんのことにチャレンジしている方で、自分も積極的に行動することを心がけようと思った。
・エンジニアには日々の観察力が必要で、知識の引き出しが多いほど問題解決ができることが分かった。
・「発想」は身近なものをよく観察することで生まれるということが分かった。講話後、カメラ付き携帯を実際に見て触れる貴重な経験もできた。
今回の講話は、学生たちにとって非常に有意義な時間となり、多くの学びを得る場となりました。高尾氏に心より感謝申し上げます。



