お知らせ

本校教員が第27回九州工学教育協会賞を受賞いたしました 

教育・研究 COMPASS5.0

本校の化学・生物工学科 城野祐生教授、電気電子工学科 猪原武士准教授、電気電子工学科 日比野祐介准教授と熊本高専の教員3名が連名で第27回九州工学教育協会賞を受賞いたしました。

「九州工学教育協会賞」は、九州工学教育協会にて平成10年より工学教育の奨励を目的として設けられ、工学教育の充実・発展に積極的に尽力した個人または団体に対して授与されています。
令和7年7月8日(火)福岡市で表彰式が開催され、賞状と記念品の贈呈が行われました。

受賞テーマは、【日本の半導体産業振興に向けた高専での教育の先導と展開】です。

半導体技術は経済安全保障に直結する重要な基盤であり、人材育成が喫緊の課題となっています。 国立高専機構(全国51校の国立高専を設置)は国からの要請を受け、2022年に半導体人材育成事業を立ち上げました。佐世保高専および熊本高専が全国高専の拠点校として、次世代の基盤技術を担う人材育成に取組んでいます。

〈高専における半導体人材育成〉
育成すべき人材像と身につける知識スキルを産業界と共に整理し、全国高専のカリキュラムを点検、産業界と教員が連携して学科横断型の半導体講義を新設し、開発した教材を23高専に展開して活用してきました。また、様々な科目と半導体とのかかわりをまとめた資料集「ワンフレーズ集」を開発し全国高専へ展開しています。
〈実践的取組みと成果〉
小中学生向けに半導体出前授業を累計5件実施し、研究フォーラムを開催時には400名以上の参加者を集めました。また大学と連携し、全国の高専教職員を対象とした半導体製造プロセス実習を行い、累計47名が参加しました。これらの取組みにより、全国の高専において半導体関連企業へのインターンシップや就職への関心が高まり、就職率も増加傾向にあります。さらに、半導体教育を受けた学生が大学へ進学することで、トップ人材の教育の底上げにもつながっています。

本校 校長室にて
左から、城野教授、下田校長、日比野准教授、猪原准教授
表彰式での挨拶の様子(福岡市)
城野教授
表彰式会場(福岡市)にて
左から、本校 下田校長、猪原准教授、城野教授、
九州工学教育協会 山本会長、熊本高専 高倉教授、角田准教授、大塚教授、髙松校長