令和7年6月17日(火)「半導体工学概論」を受講している本科4年生約70名及び教職員3名が、長崎県諫早市のソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社 長崎テクノロジーセンターの工場見学を行いました。
本校は、高専における半導体教育の拠点校として、半導体に関する新設科目を設置するなど、産学官で連携して半導体人材育成に取り組んでおり、本講義での同社への工場見学は、今年度で4回目の実施となりました。
まず、ソニーグループの事業についてご紹介があり、半導体製造における工場設備の説明を受けた後、Fab5のオフィス、食堂、クリーンルームを見学させていただきました。ウェハを積んでクリーンルーム内を縦横無尽に自動走行するビークルや、製品デモを見せていただきました。実地見学で実践的に学ぶことができ、学生にとっても理解がより深まる良い経験となりました。
また、実際に勤務されている本校卒業生との座談会では、年齢の近い先輩から具体的な話を聞かせていただくことで、企業をより身近に感じることができ、仕事へのイメージを膨らませることができました。
今年度も本校の工場見学にご快諾いただきご丁寧に対応くださいました、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社 長崎テクノロジーセンター様、誠にありがとうございました。この場をお借りし厚く御礼申し上げます。
以下、本工場見学に参加した学生の感想(抜粋)
・イメージセンサーのクオリティがとても高く、世界に誇る技術を直接見れてよかった。
・クリーンルームで動くビークルが、ぶつからないよう自動的に距離を保っていたり、速度を調整しているのを見て、そういったもののプログラミングに興味が湧いた。
・入社後の研修制度が充実しており、新しく学ぶ場合でも対応しやすそうで、サポートしてくれる先輩がついているのは良い制度だと思った。
・人間の目に常に点灯しているように見えるLEDの点滅をイメージセンサーでは判別できることに驚いた。明暗の差が激しいと白飛びしたり黒つぶれする現象を補正している技術の発想が凄かった。
・ソニーのCMOSイメージセンサーは世界トップシェアを誇っていることがわかった。また、車載用や産業機械用などで使われることが分かり、非常に社会の役に立っていると理解できた。
・半導体がいかに重要な役割を果たしているのかが改めて分かった。また、化学工学の授業で学んだ工場規模の大型機械を自分の目で見ることができて、貴重な時間だった。
・実際に働いている方々が活き活きとしていたところが印象に残った。福利厚生が整備されていて働いてみたいと思った。
・思っていたよりもとても大規模な会社で驚いた。以前の講義で学んだCMOSイメージセンサーについてもさらに学べたので良かった。また、物質科卒の先輩もおられたので、化学系でも半導体業界に就職できることも参考になった。


