基幹教育科のお知らせ

伝統工芸の「分業」と「DX」に迫る!長崎県窯業技術センターを招き、佐世保高専2年生が波佐見焼の未来を探究

地域課題探究

佐世保高専の「地域課題探究」第9回授業にて、2年生約180名を対象に外部講師を招いた波佐見焼ワークショップを実施しました。
学生たちは、地場産業である波佐見焼の分業体制や人手不足といったリアルな課題、製造現場におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の導入事例を学びました。
講話とグループワークを通じ、伝統工芸の持続可能性やビジネス展開に向けて、将来の技術者としての視点から熱心に解決策を議論しました。

本授業では、西九州を代表する窯業である「波佐見焼」を題材に、伝統工芸が直面する現代の課題と最新の取り組みを掘り下げました。
外部講師による講話では、複数の工房や事業者が工程ごとに分担して一つの器を作り上げる「分業体制」の仕組みや、職人の高齢化に伴う人手不足、需要と供給のバランス調整といった業界のリアルな苦悩が語られました。一方で、3Dモデリングや機械化といったDX(デジタルトランスフォーメーション:デジタル技術による業務や製品の変革)を積極的に取り入れ、業務の効率化を図る先進事例も紹介されました。
続くグループワークでは、「職人の手作業」という従来のイメージを捉え直し、高専生ならではの視点で課題解決に挑戦。「波佐見焼のブランド名だけでなく、製造に関わる企業グループ名を広く発信して就職先としての認知度を高める」「機械化や新技術の活用によって業界参入のハードルを下げる」など、ビジネスと技術の両面から持続可能な産業モデルを模索する具体的なアイデアが多数提案されました。

〈学生のコメント〉

・「思っていたより機械化が進んでいて驚いた。また、それを知ることで業界参入のハードルが下がったと感じた。」
・「この学習を通して考えた日本の課題を、高専で学んでいる技術を活用して解決できればいいなと思った。」
・「安定、需要、供給などを考えてアイデアは出ても、そのバランスをとることやお金をどこから用意するかなど、実際には難しいところがたくさんあると感じた。」

前期後半では、地域の第3次産業(サービス・観光・金融)の調査や平和学習の再定義、さらには佐世保市役所との行政連携ワークショップへと探究を深めていきます。地域に根ざした文脈を学びながら、技術者として社会課題にどうアプローチしていくのか、学生たちの挑戦は続いていきます。