令和6年7月23日(火)「半導体工学概論」を受講している、本科4年生のうち25名が、佐賀県鳥栖市の国立研究開発法人 産業技術総合研究所 九州センター様の研究室見学を行いました。
本講義での研究室見学は、一昨年度より継続させていただいており今年度で3回目の実施となりました。
まず、センターの概要やミニマルファブ研究の説明を受け、つぎに研究室では、ミニマルファブの装置や半導体チップ中の配線形成のためのプロセス、COVID-19が流行した際に大きく取り上げられたECMOにおける血栓による課題と独自のセンサを用いた解決手法について見学させていただきました。
最先端の研究、かつ身近にある課題に対してどのように解決策を見出しているか、またその解決のためにどのようにミニマルファブなどのツールを活かしているかを直接説明していただくことで、半導体業界が抱える課題や、半導体を今後どのような分野で活用していけるかについて理解が深まり、良い経験となりました。
研究室見学にご快諾いただきご丁寧に対応くださいました国立研究開発法人 産業技術総合研究所 九州センター様、誠にありがとうございました。
この場をお借りし厚く御礼申し上げます。
以下、本研究室見学に参加した学生の感想(抜粋)
・特定の条件で必要なデバイスがあったときにそれを実装できるようにするのがミニマルファブだと理解した。また、血栓モニタリングセンサは正しく人に代わるデバイスになっていてこういうものを作りたいと思った。ミニマルファブは基本的な半導体製造工程を学びデバイスも作れるが素材によってはまだできないこともあるみたいなので自由度をあげるためには何をすればいいのかを知りたい。
・血栓以外にも信号によって発見できる病気等があるかどうか勉強してみたい。
・ミニマルファブによる半導体の作製工程が印象に残った。半導体の製造過程を全て知り尽くしてないので学びたいと思った。
・佐世保高専のメカアゴくんをシリコンウエハに描いていく技術を見て、繊細に回路を描く作業がすごいと感じ印象に残った。また、処理過程を実際に見れて面白かった。
・センサ小型化にあたり、LEDやその他をチップ化したということに興味がある。そのため、チップ化することによる小型化の技術を学びたい。
・血栓での画期的な製品について説明を聞くことができ、とても興味深かった。もっと医療機器での半導体の活躍について調べてみたい。
・血栓センサの研究発表で市販品の物を使ってCMOSなどを組み立てていて、今までは性能がいいものを求めて研究していると思っていたが、安価な物でも社会に貢献出来る半導体の仕組みはすごいなと思った。
・血栓センサの技術が今後の医療現場などでも活躍してすごいと思った。半導体で目視でも分からないところも分かるようになることが便利で画期的だと思った。