平成29年度技術室学内研修実施報告

平成29年度の技術室の学内研修「リスクアセスメント実務研修」を実施しました。

平成29年10月3日に開催された中央労働災害防止協会、九州安全衛生サービスセンターが主催する「安全衛生スタッフ向けリスクアセスメント実務研修」に第三技術班の國﨑宏明氏に参加してもらいました。その研修報告と、学生の実習・実験・研究活動における安全に対する取り組み、および教職員の職場として安全衛生環境を改善するため、現実的に実施できる施策から取り組んでいこうというリスクアセスメント実務の説明がありました。

 
[研修内容]

講演題目: 「リスクアセスメント実務研修」
講演者: 國﨑宏明 (技術室 第三技術班)
日時: 平成29年11月29日 10:00~11:00
会場: 技術室

[講演内容]
1.心構え
事業所等でリスクアセスメント等の安全衛生に関する取り組みや対策を実施しようとすると、”お金がない”、”時間がない”といった声が挙がるが、お金や時間をかけなくてもできる事はある。例えば、危険因子を取り除く、防護柵などのプロテクトを用意する、作業者にプロテクターを装着させる、このような現実的で具体的な対策を考えるだけでかなりの危険因子が取り除かれるし、危険に対する意識の向上にも役立つ。また、日頃より安全衛生面における課題を見つけ対策を考える訓練がとても重要である。

2.雇用を守る取り組みである
リスクアセスメントに対する取り組みは、学生を危険から守ることばかりでなく、職員自身の雇用を守る取り組みでもある。そのためには、日頃発生する小さな事故、怪我に関する記録と対策を文書にして残しておくことがとても重要である。面倒なことかもしれないが、ひいてはそれが自分自身の雇用を守ることへつながる。

3.第三技術班の取り組み事例紹介
現在第三技術班では、より具体的で実効性のあるヒヤリハット活動に取り組んでいる。ヒヤリハット報告書の改善と、報告に関するルールや責任の所在等をきちんと定めて実施している。実習工場を利用するすべての人に対し、この活動を踏まえ、工場に入る際の服装の徹底や、工具の整理整頓の重要性を訴え厳格に指導を行っている。第一技術班、第二技術班など、そのほか現場で同様の取り組みを行う場合は、危険因子を取り除くなどのできる事から始め、次第にレベルの高い取り組みへ移行していくことが現実的な方法であろう。

[まとめ]
1.やれることからみんなでやりましょう
2.リスクアセスメントへの取り組みは、職員の雇用を守る
3.事故の内容、対策は必ず文書で残しましょう
4.まずはヒヤリハット活動をやってみませんか
5.年度末にどのような活動をはじめられたか、第一技術班、第二技術班の方にうかがいます