お知らせ

社会人、卒業生講話【2023.11.15】

教育・研究 EDGE
日  時令和5年11月15日(水)14時40分~16時10分
場  所大講義室
参 加 者本科2年生
講  師Japan Advanced Semiconductor Manufacturing株式会社
取締役社長 堀田祐一氏

本科2年生へ向け、本校の同窓生(電気工学科第19期卒業生)であり、現在 「Japan Advanced Semiconductor Manufacturing株式会社」(JASM)で取締役社長を務める堀田祐一様による「社会人、卒業生講話」がありました。

[半導体について]

半導体とはどういうものなのか等について、お話がありました。
スマートフォン、パソコン、自動車、飛行機、AR、VR、eスポーツ、医療機器等、半導体はいたるところに使用されており、小さな半導体が私たちの生活を大きく変えています。
半導体は、様々な製品の進化に貢献(より賢く、より早く、より可動しやすく、より多様に、より環境にやさしく)しています。

[仕事観について]

堀田社長は、佐世保市ご出身で、佐世保高専卒業後は、Fairchild、ソニー長崎を経て、現在に至っておられます。
仕事の向き合い方として、これまでのキャリアを振り返りながら、「自分の好きなことを仕事にする。ただし多くの人はそうはいかない。自分に合っている仕事って何だろう。好きな仕事を探すのに翻弄されず、与えられた仕事をひとつずつこなして自分ができることを増やす、そして徐々に大きくする、というやり方もある。」とお話をされました。
自分自身の置かれた場所で、嫌なこと、やりたくないことであっても、プロとして割り切って目の前のことに精一杯取り組むことが、余計な不安や不満を起こさず、必ず学びとなり将来の成長につながるとの仕事観を共有されました。

[高専卒社員のご紹介]

JASM社長室勤務の三芳様は、高専の電子制御工学科をご卒業後、九州大学経済学部へ進学され、化学メーカーを経て、現在に至っておられます。
前職では、国内・海外向け営業、マーケティング等の経験を積まれ、JASMでは、プロジェクト管理、組織体制の構築と準備、各種会議の運営を担当され、JASMの立ち上げに力を発揮されています。

お二方のご講話により、多数の学生が将来の参考になったものと感じております。
堀田様、三芳様、大変お忙しい中、佐世保高専2年生のために、熊本よりお越しいただき、誠にありがとうございました。
お二方の今後ますますのご活躍を祈念いたしております。

学生による感想(一部抜粋)を掲載します。

・先輩という身近な方が、こんな素晴らしい事業をされていることに感銘を受けました。また、社長としてのマインドをお聞きできてとても光栄に思いました。
・学科が物質工学科ということもあって半導体のことをあまり知らなかったのですが、日本の半導体のメーカーが世界でも活躍しているということを知ることができて嬉しかったです。少し半導体に興味を持ちました。
・半導体に関する世界情勢や日本、特に九州地域の立ち位置について知ることが出来てよかったです。
・半導体の会社でも色々な仕事内容があり、高専からの就職は選択肢が多いことが分かり勉強になりました。
・同じ小学校出身の方が日本の主要会社の取締役社長になるなんてすごいと思いました。身近な方ができるのなら私にもできるのではないかと思ってわくわくしました。
・体験談をもとに話されていたのでとてもわかりやすかったです。また、共感できるところや自分の人生に活かしていきたいと思う話が多くありました。
・仕事への向き合い方として、自分の好きな仕事ができない場合、仕事は嫌なものだと割り切って報酬だけを求めるという考え方が1番印象に残りました。将来自分が仕事をするとなると、どうにか仕事を第一にしようとするだろうと思っていたために、参考になる考え方だったと感じました。また、昔の日本の半導体事業が海外に引けを取らないくらいに盛んだったことは意外でした。