基幹教育科 General Education

新しい価値を生み出す力を育てる

学科案内

基幹教育科とは

基幹教育科は、これから到来するSociety5.0において新しい価値を生み出す人材を育成するための基礎的な知識、ものごとの考え方、取り組み方、発信の仕方を学ぶ授業を、学問をする上での「基」=基礎であり、「幹」=親柱である基幹教育と位置づけ、全学科に向けて開講しています。

専門知識を身につけるためには、もちろん理数系の基礎知識が必要です。ただ、これからのAIやロボットに様々な仕事が置き換わる、変化の目まぐるしい時代を生き抜き、新しい価値を創出するためには、多角的な視野を持ち、自らの頭で考え、発信する力も重要で、これらを総合的に身につけるカリキュラムを構築しています。

新しい価値を生み出す人材に

1年~3年 基礎学力の育成、2年~3年 地域の課題に取り組み実践力を磨く、4年~5年 専門知識を社会につなぐための考え方・発信の仕方を学ぶ、5年~ 身につけた力をもとに専門学科での研究へ

教科

国語

古典・近現代の文章の読解を通して多様な考え方、価値観への視野と、読み・考え・話し・書く力を身につけます。

国語ⅠA、国語ⅠB、国語Ⅱ、国語Ⅲ、文章表現演習

社会

幅広い知識と教養をもとに、豊かな人間性と倫理観、多角的視点を持って物事を考え行動できる力を身につけます。

社会総合Ⅰ、社会総合ⅡA、社会総合ⅡB、世界の情勢と日本の歩み、国際関係論、技術者倫理、科学技術と社会

数学

数学

専門科目に応用する、高専学習の基礎であり、低学年のうちに先取り学習で学んでいきます。

基礎数学Ⅰ、基礎数学Ⅱ、基礎線形代数、微分積分

理科

理科

講義とそれに基づいた講義実験の体験的学習を通して、科学的に考える力を身につけます。

物理、化学、生物

体育

体育

体育・スポーツを通して体力の向上だけでなく、リーダーシップやフォロワーシップなどの集団や組織で必要な資質を身につけます。

保健体育、健康と科学

英語

英会話

低学年では英語4技能全般の基礎力を育成します。高学年では科学技術をテーマとする読解やプレゼンテーション力の育成します。

英語、科学英語、英語表現、英会話、コミュニケーション

地域に根差した教育プログラム

地域を題材として、課題解決を目指す授業として、2年生で西九州地域研究、3年生でグローカルリテラシーを開講しています。西九州地域研究では、本校のある西九州地域について、文化・歴史・産業などの観点から講義し、地域を探究する基礎力を身につけます。グローカルリテラシーは基幹教育科教員の専門を活かしたゼミを開講し、多様なテーマに取り組むPBL型授業です。世界的な文脈(グローバル)に地域(ローカル)なものを位置づけながら、学ぶこと、探究することを楽しみ、リテラシーを身につけていきます。

基礎学力の習得、話す力・書く力、協働できる人材×グローバル(国際化)×ローカル(地域)

ゼミごとの調査・研究

発表・論文執筆

カリキュラム

1年 国語ⅠA、国語ⅠB、社会総合Ⅰ、基礎数学Ⅰ、基礎数学Ⅱ、化学、生物、保健体育、英語、英語表現、英会話、情報リテラシー
2年 国語Ⅱ、社会総合ⅡA、社会総合ⅡB、基礎線形代数、微分積分、物理、生物、保健体育、芸術、英語、英語表現、英会話、西九州地域研究
3年 国語Ⅲ、世界の情勢と日本の歩み、微分積分、物理、保健体育、英語、英語表現、英会話、グローカルリテラシー
4年 文章表現演習、国際関係論、技術者倫理、健康と科学、科学英語、コミュニケーション
5年 科学技術と社会、健康と科学、科学英語、コミュニケーション

研究紹介

  • ポートフォリオの役割
    森下 浩二
    教授 修士(英語教授法)
    グローカルリテラシーのゼミでは、「英語」を用いたプレゼンテーションスキルについて紹介し、学生が選定したグローカルなトピックについて、いかに効率的に発表できるかを考察しています。
  • 等質Codazzi 多様体の構造
    堂平 良一
    教授 理学修士
    等質 Codazzi 多様体を等質 Hesse 多様体の部分多様体として見た時の構造を研究しています。グローカルリテラシーでは「長崎の算額」というテーマでゼミを開講しています。
  • 西北九州地域の古代史
    西北九州地域の古代史
    堀江 潔
    教授 博士(文学)
    本業は西北九州地域の古代史(文献史学)です。最近は史跡・歴史的建造物等を3Dデータで残し、後世に伝え観光に活用すること等にも取り組んでいます。グローカルリテラシーでは、「ドローン空中撮影と3Dモデルを用いた「歴史的」建造物のアーカイブ化」というテーマでゼミを開講しています。
  • 多文化共生社会に関する研究
    多文化共生社会に関する研究
    塚崎 香織
    教授 博士(比較社会文化)
    海外文化に関心があり、海外の大学とともに、将来グローバル・エンジニアとなる高専生のエンパワーメント教育に取り組んでいます。グローカルリテラシーでは、「多文化共生社会を目指してー海外について学ぶ、日本について発信する」というテーマでゼミを開講しています。
  • 無人機による天然洞と人工洞の探査・測量
    無人機による天然洞と人工洞の探査・測量
    眞部 広紀
    准教授 理学修士(数学)
    ネット検索を利用したOSINT、高専大学研究ネットワーク『洞窟計測探査シミュレーションプログラム』と連携したロボットの応用・製作・実験
  • 英語学習への動機づけ
    大里 浩文
    教授 修士(教育学)
    基礎基本の定着を目指す授業活動、教材開発、英語学習への動機づけなど、高専低学年生の英語力をいかに育成するかを研究テーマとしている。グローカルリテラシーでは、英語プレゼンに挑戦します。
  • 微分幾何学
    極小曲面論
    島内 貴彦
    准教授 修士(数理学)
    以前はリーマン多様体の曲率と位相の関係性について研究していましたが、最近は石鹸膜の数理モデルである極小曲面に興味を持って研究しています。グローカルリテラシーでは曲線や曲面など「幾何学」に関することをテーマにしています。
  • 日本中近世における鷹狩と文学
    大坪 舞
    准教授 博士(文学)
    古典籍の調査を通して、中近世における鷹狩とその文化的意義について研究しています。グローカルリテラシーでは、「肥前からみた異国」というテーマでゼミを開講しています。(画像は国文学研究資料館蔵『伊勢物語』)
  • バスケットボールの状況判断
    大山 泰史
    准教授 修士(教育学)
    バスケットボールにおける状況判断に関する調査から、VRを用いた状況判断能力を向上させる教材開発を行っています。グローカルリテラシーでは、西九州のスポーツチームについてデータを用いた調査分析をしています。
  • 日本近現代文学における〈怒り〉の感情
    栗山 雄佑
    講師 博士(文学)
    日本近現代文学における〈怒り〉の感情と発露について、特に戦後の沖縄の問題、広島・長崎への原爆投下をめぐる創作活動に着目して研究を行っています。グローカルリテラシーでは、原爆の記憶を記憶・継承するためのフィクションの可能性について考えていきます。
  • 言語と音楽の脳内情報処理
    言語と音楽の脳内情報処理
    樋田 智美
    講師 修士 (人間・環境学)
    心理実験や脳計測手法を用いて、ヒトの言語や音楽の認知機能を研究しています。グローカルリテラシーでは、「言語と音楽のリズム」というテーマのゼミを開講しています。
  • 曲線と曲面に対する変分問題
    奥田 健斗
    講師 博士(数理学)
    シャボン玉や微小液滴の数理モデルである平均曲率一定曲面や、結晶やある種の液晶のように異方性を持つ物質の数理モデルに関する課題に取り組んできました。最近は、建築や折紙工学等の分野へ応用できるような、新たな幾何学理論を構築している所で、特に可展面について研究しています。

スタッフ紹介

氏 名 職 名 学 位 専門分野 リンク
森下 浩二 教授 修士(英語教授法) 英語教育
森 保仁 教授 博士(工学) 物理教育
堂平 良一 教授 理学修士 数学
堀江 潔 教授 博士(文学) 日本古代史,観光学
塚崎 香織 教授 博士(比較社会文化) 英語教育
大里 浩文 教授 修士(教育学) 英語教育
眞部 広紀 准教授 理学修士(数学) 数学
島内 貴彦 准教授 修士(数理学) 微分幾何学
前田 隆二 准教授 修士(経済学) 医療経済学
濵田 裕康 准教授 博士(機能数理学) 数理科学
横山 温和 准教授 博士(工学) 錯体化学
大坪 舞 准教授 博士(文学) 日本中世文学
大山 泰史 准教授 修士(教育学) コーチング,体育科教育
大浦 龍二 准教授 博士(理学) 情報数学,コンピュータ・サイエンス
田嶌 優 講師 博士(理学) 位相幾何学
古瀬 由佳 講師 修士(スポーツ健康科学) スポーツ健康科学
栗山 雄佑 講師 博士(文学) 日本近代文学
樋田 智美 講師 修士 (人間・環境学) 認知神経科学
奥田 健斗 講師 博士(数理学) 微分幾何学
邵 金琪 講師 博士(文学) 日本近代文学