機械工学科 Department of Mechanical Engineering

学ぶ楽しみ、作る楽しみ、ものづくりのプロフェッショナルへ

学科案内

機械工学科では、実践力と創造性を養い、メカトロニクス技術とシステムデザイン能力を身につけ、機械装置や機械システムを設計・開発できる、心身ともバランスのとれた技術者を育成することを目標としています。

カリキュラム

1年 情報セキュリティ基礎、機械工学基礎、創作実習、機械工作実習、機械デザイン学
2年 機械工作実習、材料学、機械工作法、機械デザイン学
3年 電気工学、プログラム基礎、材料学、機械工作法、材料力学、設計法、ものづくり総合実習
4年 応用数学Ⅱ、応用数学Ⅲ、機械工作法、材料力学、設計法、機構学、熱力学、メカトロニクス、機械工学実験、水力学、機械力学
5年 制御工学、熱工学、工作機械、弾性力学、機械工学実験、計測工学、流体力学、機械振動学、一般物理、卒業研究

研究紹介

  • マイクロバブルを利用した水処理
    マイクロバブルを利用した水処理
    松山 史憲
    准教授 博士(工学)
    単体でも様々な特徴を持っているマイクロバブルですが,更に付加価値を持たせるべく,「マイクロバブル × プラズマ」による脱臭・脱色・殺菌等にチャレンジしています。
  • ソフト溶液プロセスによる薄膜形成 ならびに表面改質
    ソフト溶液プロセスによる薄膜形成 ならびに表面改質
    西山 健太朗
    講師 博士(工学)
    常温常圧の液体中で反応を起こす「ソフト溶液プロセス」を用いることで、「金属めっき」や「酸化物半導体」作製の環境負荷低減ならびに低コスト化を目指す研究をしています。
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    水素侵入防止膜に関する研究
    西口 廣志
    准教授 博士(工学)
    金属表面に製膜を施すことで高圧水素ガス中から金属へ水素が侵入し、水素脆化を防止することを目的としています。これにより、水素インフラの低コスト化が起き、水素エネルギー社会の普及促進が期待されます。
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    CPSを活用したスマートホーム・システムに関する研究
    種子田 昌樹
    助教 修士(デザインストラテジー)
    センサーやライフログなどのデータから、居住者の行動や体調等をリアルタイムに観測・推測すること(Cyber Physical System)で、居住者の生活をサポートするスマートホームに関する研究です。独居老人の孤独死問題や少子化問題などといった社会問題の解決を目指します。
  • 機械系による人間の技巧的動作実現に向けた制御理論的・応用的研究
    機械システムによる人間の技巧的動作実現に向けた制御理論的・応用的研究
    中浦 茂樹
    教授 博士(工学)
    熟練者等による技巧的動作の計測に基づき、運動の肝となる特徴量を見付だし、機械システムを直接制御するのではなく、その特徴量のみを制御することで、望む技巧的動作を実現する研究をしています。
  • レーザ誘起熱応力を利用した脆性材料の水平き裂誘導に関する研究
    レーザ誘起熱応力を利用した脆性材料の水平き裂誘導に関する研究
    森田 英俊
    教授 博士(工学)
    ガラスやファインセラミックスなどの脆性材料は、割れや欠けが発生しやすいので砥石で削るのが難しい材料です。私の研究では、レーザを利用してガラス表面に対して水平なき裂を内部で誘導するため、ほとんど割れや欠けを発生させず、高速で削ることができます。

    この研究の一部はJKAの補助事業より支援を受けて行っております.
    JKA研究紹介 URL: https://www.sasebo.ac.jp/wp-content/uploads/2024/05/JKAoutline.pdf
    JKA研究報告書 URL: https://www.sasebo.ac.jp/wp-content/uploads/2024/05/JKAreport.pdf
  • 数値解析による社会的諸問題の解決
    中島 賢治
    教授 博士(工学)
    社会的諸課題に対し、数値解析による支援を行っています。具体的には、細胞電気穿孔の数値解析、ラグビースクラムのコラプシング検知、往復潮流発電のための集流装置開発、プラズマ濃度計測のための干渉計開発、スタティックミキサー開発などです。各テーマは大学や企業などとの共同研究です。
  • 自動車などに利用される動力伝達用歯車に関する研究
    自動車などに利用される動力伝達用歯車に関する研究
    森川 浩次
    教授 博士(工学)
    高度なセンサ技術を利用した最新の熱処理技術や、さらには歯面をナノレベルで改質できる表面処理技術などを歯車に適用しています。これらの技術を、自動車などを通して実用化するための研究を行っています。

スタッフ紹介

氏 名 職 名 学 位 専門分野 リンク
中島 賢治 教授 博士(工学) 流体工学、 混相流工学、 数値解析
中浦 茂樹 教授 博士(工学) 制御工学、ロボット工学
森川 浩次 学科長・教授 博士(工学) 機械工作法、歯車工学、工作機械
森田 英俊 教授 博士(工学) 応用物理、レーザ加工、機械振動
福田 孝之 GEAR 特命教授 博士(工学) 機械設計製図、材料強度学
松山 史憲 准教授 博士(工学) 熱流動工学、混相流工学
西口 廣志 准教授 博士(工学) 材料力学、弾性力学、水素脆化
西山 健太朗 准教授 博士(工学) ソフト溶液プロセス、酸化物半導体、表面処理、めっき
石橋 真 特任助教 工学修士 設計製図、メカトロニクス
久保田 慎一 助教 修士(工学) 材料力学、レーザー加工
種子田 昌樹 助教 修士(デザインストラテジー) インダストリアルデザイン

在学生の声

  • 5年 中村 美月

    機械工学科では、力学や設計・製図だけでなく、電気回路やプログラミング、制御工学など幅広い専門知識や技術を身につけることができます。また、実習・実験等で実際に機械に触れることができるのも機械工学科の魅力の1つです。
    さらに体育祭や文化祭などの行事では、機械工学科が1番盛り上がります!
    ものづくりが好きな人、機械に少しでも興味がある人は、ぜひ機械工学科で楽しい高専ライフを送りましょう!

卒業生の声

  • 昭和52年度卒
    日揮株式会社 社長
    山口 康春 氏

    私は高専を卒業して良かったと感じています。
    社会に出てからの勉強が本当の意味での学びであり、高専での5年間は基礎を学ぶ有意義な時間でした。この期間に仲間と過ごした青春時代は大切な思い出です。
    私は陸上部に所属し、先生方の厳しい指導のもと、5年間を通してやり遂げることを学びました。陸上部での種目は400Mと走り幅跳びをしていました。記録は平凡でしたが、部全体が10連覇を達成するなど、非常に立派な部でした。その中で練習も必死になって取り組んで、やはり厳しかったですけれども、この経験が今の自分に活きています。
    佐世保高専は歴史があり、時代の変化に応じた教育を提供しています。先生方は学生のために頑張っており、その努力が感じられます。
    学生生活において5年間をどう過ごすかが重要で、漫然と過ごすのではなく、目標を持って取り組むことが大切です。高専での経験が社会に出てからの生活に大きく影響すると感じています。
    OBの結束も強く、これも高専のいいところです。ぜひ佐世保高専に入学し、充実した学生生活を送ってください。