在校生インタビュー No.1
H.Yさん(機械工学科5年)
出身:佐賀県 卒業後の進路:就職
―高専を知ったきっかけと、機械工学科を選んだ理由を教えてください。
中学時代の先生や先輩からの勧めです。小学校の高学年の頃から父と一緒に車をいじったりしていたので、自然と機械系に興味を持っていました。中学卒業後は工業系の学校も視野に入れていたのですが、せっかくならよりレベルの高い学校で学びたいと思い、佐賀県出身ですが、佐世保高専の機械工学科を選びました。
―体験入学にも参加されていたそうですね。
僕が参加した年は、学校についての説明が終わると各学科で実験を体験でき、機械工学科ではロボットや、実習工場で作業中の機械を見ることができました。高専の先生や学生と直接話すこともでき、皆さん個性があって面白いなと感じましたね。
―実際に入学されて気づいた魅力や驚きはありますか。
機械工学科は実習がとても充実していると思います。設計から加工まで行うため、自分で考えて取り組む姿勢を身につけることができるのが魅力ですね。
また、先生方のサポートが徹底しているのも魅力です。高専は先生との距離が近いので、勉強のことから就職活動のことまで様々なことを質問しやすい環境だと感じました。
就職活動に関しては、インターネットで調べたりもしましたが、それだけでは分からないことが多かったんです。高専の先生の中には企業に勤めていた経験がある方もいらっしゃるので、就職先の候補選びや面接対策など、的確なアドバイスをくださいました。先生も「どんどん聞いてね!」とおっしゃってくれますので、とてもありがたかったです。
―現在はどのような研究をしていますか。
鉄メッキの研究をしています。メッキは「半導体」や「とても小さな機械部品」の硬さを上げるために使われているのですが、鉄メッキは材料費が安い一方、硬さが他のメッキに比べて弱いんです。安い鉄メッキの硬さをいかに上げるかが、僕の研究テーマです。
―部活動では何部に所属していましたか。
ハンドボール部です。3年生までは高校総体に出場できることもあって、毎日のように練習していました。4,5年生になると基本的に週1回の練習で、大会前になるともう少し練習が多くなる感じです。
―毎日練習となると、勉強との両立が大変だったのではないですか。
僕は3年生まで寮に入っていたのですが、平日だと21時から23時まで、休日(休前日)だと22時から23時まで「静粛自習時間」が設けられていたので、そこで勉強できました。決して強制的に勉強させられるわけではないのですが、みんなが静かに自習を行う時間で、そのおかげで勉強と部活動が両立できたと思います。
―入学するきっかけの1つだった体験入学や公開講座の運営に、現在は携わっているそうですね。
僕自身、「ちゃんとお話を聞かないといけない」と、とても堅苦しくなってしまった経験があるので、参加する中学生が楽しく過ごせるように自分から話しかけています。中学時代の成績や入試対策、学校生活や寮生活など、聞きたくてもなかなか聞けないリアルな話をするように心がけていましたね。
―卒業後の進路について教えてください。
フライス盤や旋盤などを作る工作機械の企業に就職する予定です。低学年の頃から就職を考えていたのですが、修学旅行でその企業へ見学に行き、技術力の高さや工作機械という職業の面白みを知り、「自分もこのようなモノがつくれたらすごいだろうな」と思ったのがきっかけでした。
―仕事を通して目指したい像や、目標について教えてください。
就職先で即戦力として活躍できる人材になりたいです。ドイツなどにも拠点がある世界的な企業ですので、将来的には自分の仕事によって世界的にフライス盤や旋盤を変えることができたらいいなと思います。
―高専を目指す中学生へ、メッセージをお願いします。
4年生の頃、学科対抗の体育祭で応援団を組んだことがあるのですが、自分たちなりにどう応援するかを考え、下級生たちにも教えていったことで、本番では応援団として優勝できましたし、機械工学科としても総合優勝することができました。めっちゃ嬉しかったです!
勉強や研究ももちろんですが、入学後は必ず楽しい高専生活が待っています。高専の入試は決して簡単ではありませんが、頑張ってください!
取材日:2023年12月4日
※プロフィール等は取材当時のものです